写真の構成要素

写真を撮影する時の過程を順番に見ていきましょう。

被写体
まず、撮影の対象となる被写体が必要です。 写真が光を記録するものである以上、被写体にも光が当たっている、もしくは自ら発光している必要があります。
レンズ
被写体からの光を集める働きをします。また、ピント合わせの役割もあります。レンズの焦点距離によって画角が変わり、レンズを向ける方向によって構図が変化します。レンズの性能によっては、色が滲んだり、像が歪んだりすることもあります。
絞り
被写体からの光の量を制御します。また、絞り値によって、被写界深度(ピントの合う範囲)も変化します。
シャッター
被写体からの光を記録する時間を制御します。動きのある被写体の場合、その写り方が変化します。
センサー(フィルム)
被写体からの光を記録します。感度を変えることで、より少ない光を記録することができますが、ノイズも増えてしまいます。
露出
絞り値、シャッター速度、感度の組み合わせによって、記録する光の範囲が変化します。カメラによって自動制御する場合、測光方式(分割測光・中央重点平均測光、スポット測光)によって露出が変わってきます。また、自動露出の値を基準にして、露出補正を行うこともできます。
現像
センサーによって記録されたデータを画像処理することによって、写真を作り出します。ホワイトバランスの設定によって色合いが変化します。また、コントラスト、彩度、シャープネスの設定によって調子も変化します。RAW形式で記録することによって、撮影後にパソコン上で自由に写真を調整することもできます。

これらをまとめると、写真には「構図」「ピント」「露出」という3つの要素があることがわかります。 このうち、構図は、若干のレンズの制約はあるものの、ほぼ撮影者の自由に任されます。 一方、ピントは、ほとんどのカメラにAFが搭載され、速度的な制約はあるものの、精度的にはカメラ任せでもさほど心配いらなくなっています。 露出も、カメラのAEでも被写体を確認できるだけの精度はありますが、記録できる光の範囲に制約があるため、見た目通りにならないこともあります。

視点を変えて、目的別にまとめてみると、「被写体」「カメラ」「撮影」「写真」という4つの要素が見えてきます。 とにかく、興味の対象が写っていることに価値を見出す人。 カメラやレンズなどの機材に興味を持ち、それらを所有することに喜びを感じる人。 撮影という行為そのものに喜びを感じ、そのための被写体やカメラを探しまわる人。 写真という独自の世界に惚れ込んで、作品作りに熱を上げる人。

これらの要素は、お互いに関連し合っているので、どれかひとつだけを取り出してみても、あまり意味はありません。 ただ、これらの要素を理解することで、自分の立ち位置を知ることができます。 相手との関係を知ることによって、無用なトラブルを避けることもできます。 私は、露出と撮影を大切にしていますが、構図と写真を大切にしている人だっています。 お互いの違いを知ることができれば、お互いの共通点だってわかってきますよね。

お互い、気持ち良く写真撮影を楽しめれば最高ですね。

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