階段で踊ろう
2008/05/08 01:53 随想録
階段って、実はものすごい発明ですよね。
最近は、バリアフリーの名の下に、段差が嫌われる傾向にありますが、もし、この急勾配を、階段じゃなくてスロープで上るとなると、大変なことになってしまいます。 まあ、無理に垂直に上ろうとせず、斜めに距離をとれば楽に上れるわけですが、今度はダラダラと長い道程を上らなければならなくなります。 その点、階段だと、標準的な筋力さえあれば、急勾配でも最短距離でグイグイ上ることができます。
自転車では、階段を上ることはできませんが、階段のようにギアを変えることができます。 勾配がきつくなって、ペダルが重くなってきたら、ギアを一段下げてやれば、進む速度は遅くなりますが、ペダルは軽くなります。 逆に、勾配がゆるくなって、ペダルが軽くなり過ぎたら、ギアを一段上げてやれば、再びペダルは重くなって、速度も増していきます。
自転車は、自動車のようなオートマチックではありません。 無段変速の自転車もあるにはあるんですが、あまり一般化する様子はありません。 確かに、ギアを変えるタイミングは難しいんですが、一度慣れてしまうと、不思議なことにギアチェンジがとても快適に思えてくるんですよ。 苦しい状態から楽な状態への変化を、はっきりと体感できるところが、大きな魅力なんですね。
速度を上げようと無理にギアを上げても、楽をしようとすぐにギアを下げてしまっても、あまり効果はありません。 なるべく、今のギアでやれるとこまでやって、それでも限界を感じるようになって、初めてギアチェンジの有り難みがわかるんですね。 もし、無段変速のオートマチックだったら、メリハリのない単調な走りになって、精神的に辛くなるような気がします。
階段もギアも、その段差が決め手になります。 あまり段差が激し過ぎるときつくなるし、段差が緩やか過ぎてもまどろっこしくなります。 その勾配に合わせて、適度な段差を作って、一歩一歩上っていけば、いつかきっと頂上にたどり着くことができるでしょう。 大切なことは、急ぐことや段差をなくすことじゃなくて、自分に合った段差を見極めることなんですね。
たまには、踊り場で一休みしながら、マイペースで階段を上りましょう。







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