見張り

その目で、耳で、鼻で、じっと辺りを警戒しています。

抱っこ

君は眠たいの?甘えたいの?それとも不安なの?

美の意味、美の役割

現実問題として、世の中には美しいものと、醜いものとがあります。

これはもう、そういう感情が人間に組み込まれているんだから、仕方がありません。 それはもう、そういうものとして、受け入れる他はないでしょう。 ただ、何を美しいと感じ、何を醜いと感じるかは、人によっても違えば、同じ人でも時によって変わってきます。 こうした美の基準というのは、一体どこにあるのでしょうか。 また、こうして美を感じることに、果たしてどんな意味があるのでしょうか。

美の基準となるのは、人間の持つ認識パターンに適合するかどうか、ではないかと思います。 生まれたばかりの頃は、そこに何かがあるかないかしか判別できなかったでしょう。 色彩感覚も未発達だったとしたら、認識できるのは、白か黒かの区別だけ。 でも、漆黒の闇の世界しか知らなかったとしたら、眩いばかりの白銀の世界は、とても刺激的なものだったはずです。

やがて、白でも黒でもないグレーの存在を知り、黒の中の白、あるいは白の中の黒に気づきます。 さらに、赤、青、緑などの色彩を感じるようになり、点や線、丸や三角、四角などの形状も認識できるようになります。 基本的な色彩や形状を覚えたら、より多くのパターンを経験していくことで、それらの情報が平均化されていきます。 その平均化された世界こそが、美の世界ではないでしょうか。

このハゴロモヅルは、とても美しい体をしています。 それは、体のラインに無理がなく、流れるような曲線を描いているからです。 それを一目で理解できるのは、同じ物理世界で、たくさんのものを見てきて、すでに平均化された美の世界を構築できているからです。 もし、形状や造形に興味がなくて、十分な数のデータを持ち合わせていない場合は、それほど美しいとは感じないでしょう。

形状以外でも、無駄のない滑らかな流れというのは、音楽であれ、文章であれ、とても美しいものです。 いずれの場合も、物理的に、あるいは論理的に、無駄のない、つじつまの合った状態のものほど、美しくなります。 ただ、いくら無駄がないといっても、計算された完璧な姿というのは、期待するほど美しくはありません。 なぜなら、現実の世界は、お互いに様々な影響を与えながら、微妙に崩れているからです。

美の正体が平均化だとしたら、美の役割も自然と見えてきます。 美しいものを求めていれば、それだけ平均的なものを手に入れられる可能性が増えます。 つまり、それだけ危険を減らすことができるわけですね。 一方で、見たことのない新しいものに手を出すことで、より広い範囲のデータを手に入れて、より正確な平均値を知ることができます。 より新しいものに美を感じることがあるのも、これで理由がつきますね。

美を感じ、美を求めることは、動物が生まれながらに備えている、生きるための知恵なんですね。

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