羊と狼の幸せ
2005/12/28 16:32 随想録
人は誰でも、幸せになりたいと願っています。
幸せになる一番簡単な方法は、何も望まないことです。 そして、日々与えられるすべてのことに感謝することです。 今日も仕事を与えられて、給料を稼ぐことができました。 そのお給料で暖かい我が家で、温かな食事をいただくことができました。 そう思うことができれば、それは素晴らしく幸せなことです。
でも、それは牙を抜かれ、羊の皮を被せられた狼の生活でもあります。 獲物を見つけ、噛み付き、肉を引き裂き、血の匂いを嗅ぎ、食欲を満たした後は、食べかけの獲物を放置して立ち去る。 そんな血なまぐさい生活でも、狼にとっては幸せな生活なのかもしれません。
私の中には、穏やかな羊もいれば、血に飢えた狼もいます。 別に血みどろの殺人事件を起こしたいと思っているわけではありませんが、条件が揃えばそうした事件を起こしかねない可能性を持っています。 これは、いくらそんなことは絶対にしないと断言している人であっても、皆等しく持ち合わせているものだと思います。
他人事であっても、現実に存在することを否定することはできません。 同じ人間である以上、可能性を否定することもできません。 羊の生活に満足していても、時には狼にならなければならないこともあります。 そして、狼が牙を剥いた時に、羊の皮を被ることも学ばなければなりません。
幸せになるということは、羊になったり狼になったりしながら、いろんな可能性の中を渡り歩いて行くことだと思います。 私の中の狼は、ちょっと居眠りをし過ぎたようです。 幸せの可能性を踏み外さないように注意しながら、狼とともに駆け抜けていかなければ。





