デジカメの写真を扱う上で、明るさや色合いというのはとても重要な要素です。
Macには、ColorSyncという色を管理する機能が組み込まれています。
このColorSyncのおかげで、正確な色を扱うことができるわけなのですが、世の中そう甘くはありません。
というのも、Macは標準でAppleRGBという色空間を採用しており、これのガンマが1.8なんですが、
WindowsやほとんどのデジカメはsRGBという色空間を採用しており、こちらはガンマが2.2なんですね。
ガンマというのは、中間色の明るさを表す数字で、数字の少ない方が明るくなり、数字が大きくなると暗くなります。
ということは、Macで見るデジカメ写真というのは、実際よりも明るく見えてしまっているわけです。
「ガンマが1.8のほうが中間色が浮き上がるから階調が豊かだ」なんて言う人もいたりしますが、モニタ近くを撮った写真をガンマ1.8のモニタに表示して見比べてみれば、色が白っぽく浮いてしまっていることは一目瞭然です。
AppleRGBからsRGBに変更するには、システム環境設定の「ディスプレイ」にあるカラー設定で「sRGBプロファイル」を選ぶだけです。
しかし、モニタのキャリブレーションを行う場合は、ちょっと厄介なことになってきます。
キャリブレーション自体は、アシスタントを起動して指示に従うだけで済むわけですが、そのためには、使用しているモニタのカラープロファイルがインストールされている必要があります。
ところが、モニタによってはMac用のカラープロファイルが用意されていない場合があります。
Windows用のモニタプロファイルを使おうとしても、正しく認識されないことがあります。
そんな時は、「起動ディスク : ライブラリ : ColorSync : Profiles : Display」を見てみましょう。
「HM903DADTA-3346AF00.icc」のように、使用しているモニタの偽物プロファイルが出来ているはずです。
Windows用のモニタプロファイルを同じ名前にして上書きコピーすれば、正しくキャリブレーションが行えるようになります。
モニタのキャリブレーションを行う時には、sRGBに合わせて、ガンマ2.2、色温度6,500Kに設定しましょう。
最初のネイティブ応答曲線の調整では、左側のボックスで明るさを、右側のボックスで色合いを調整します。
キーボードでも操作できるので、homeキーを押した後に、カーソルキーを押した回数を記録しておくと、後でやり直す時に便利です。
一度、キャリブレーションされたモニタプロファイルを作ってしまえば、後は「ディスプレイ」のカラー設定でそのプロファイルを選ぶだけです。
ただし、キャリブレーションをやり直す場合は、もう一度モニタプロファイルの上書きコピーをする必要があります。
最後に、「アプリケーション : ユーティリティ」にあるColorSync ユーティリティを開いて、「省略時RGBプロファイル」を「sRGB プロファイル」に設定します。
デジカメの写真ファイルには、カラープロファイルが埋め込まれているものと、そうでないものがありますが、これですべての写真をsRGBとして正しく表示できるようになります。
「ちょっと待ってよ。ColorSync ユーティリティに省略時RGBプロファイルなんて項目は見当たらないよ?」そう、Mac OS X 10.4 Tigerからは、この項目がなくなってしまったんです。
Appleがどういう意図で仕組みを変更したのかは知りませんが、「これからは使用するソフトごとに、省略時プロファイルを設定してください」ということらしいです。
ソフトが対応していない場合は、一般RGBプロファイル、つまりAppleRGBが使われるようです。
現状ではほとんどのソフトが対応していないため、ずいぶんとややこしいことになってしまいました。
デジカメの写真ファイルには、大きく分けて、sRGB(プロファイルなし)、sRGB(プロファイルあり)、AdobeRGB(プロファイルなし)、AdobeRGB(プロファイルあり)の4通りがあります。
このうち、AdobeRGB(プロファイルなし)は、通常のsRGBモニタでは正確な色を表示できないので除外します。
Mac OS X 10.4 Tigerでは、sRGB(プロファイルなし)では、モニタプロファイルをsRGBに、sRGB(プロファイルあり)、AdobeRGB(プロファイルあり)では、AppleRGBにしなければならないのです。
「プレビュー」では、モニタプロファイルがsRGBでもプロファイルありの画像を正しく表示できるのですが、PhotoMasterではモニタプロファイルがAppleRGBだと見なして処理するため、暗い画像になってしまいます。
モニタキャリブレーションのプロファイルを、ガンマ1.8と2.2の2種類作っておいて、プロファイルなしのsRGB画像を表示する時はガンマ2.2、プロファイルありのsRGBまたはAdobeRGB画像を表示する時はガンマ1.8に切り替えて使用してください。
将来的にはきっちりとしたカラーマッチングができるようにしたいと考えていますが、しばらくはこの切り替え方法でしのいでいただきたいと思います。
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