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ホワイトバランスとフィルター効果

写真を撮る上で、色の再現性というのは、なかなか難しい問題です。

デジカメの場合は、ホワイトバランスを設定することで、より忠実な色再現が可能になるわけですが、いちいちカスタムホワイトバランス(CWB)をとったり、プリセットのホワイトバランス(PWB)を設定するのは、何かと面倒です。 どのカメラにも、自動的にホワイトバランスを会わせてくれるオートホワイトバランス(AWB)がついていますが、残念ながら常に正確な色が期待できるわけではありません。

DiMAGE A1では、CWBボタンが独立して用意されていますが、グレーカードを持ち歩くのは面倒ですし、いい加減な白を基準にしてしまうと、かえっておかしな色になってしまいます。 PWBは、後ダイヤルで微調整ができるので、CWBを使わなくても、かなり正確な色を出すことができます。ただ、カメラのモニタは色の再現性がイマイチなので、癖をつかむ必要があります。

このように、なにかとやっかいなホワイトバランスですが、ほとんどの場面ではAWBで十分なのもまた事実です。 ただ、たまにAWBがうまく働かない時に、CWBやPWBをごちゃごちゃといじらなければならないのが、何とも面倒なんですね。 そこで思いついたのが、AWBとフィルター効果の併用です。 このページによると、デジタルエフェクトコントロールのフィルター効果は、色温度の補正にも使えるらしいのです。

そういうわけで、いろいろ設定を変えて撮り比べてみました。 光源は、色温度6,500Kの3波長型昼光色蛍光灯です。 CWBでほぼ見た目通りの色が得られたので、比較用にCWBの写真を左側に載せています。

CWB vs AWB

AWBは明らかに色がおかしいですね。 顔色が悪く、ゾンビのようになっています。 PhotoMasterで色のバランスを調べてみると、CWBでは、白いズボンがちゃんと真っ白になっていますが、AWBでは、緑が強く、赤が不足しています。

CWB vs PWB Flor+2

PWBを蛍光灯した場合、そのままでは色がおかしかったので、微調整して+2にしました。 説明書によると、昼白色蛍光灯(三波長)となっています。昼光色の蛍光灯なんですけど…。 それはともかく、さすがPWBだけあって、CWBに近い色になっています。 ただ、ちょっと色が薄いようです。

CWB vs PWB Day-3

PWBの太陽光では、微調整-3のものが一番良かったです。 仕上がりは蛍光灯+2に近いですが、わずかに黄色っぽい感じですね。 CWB、蛍光灯+2、太陽光-3の違いは、ほとんど誤差の範囲内と言ってもいいでしょう。

CWB vs AWB FIL+1

さて、いよいよフィルター効果の出番です。 やはり緑が強いのですが、赤の不足が解消されて、だいぶ顔色が良くなってきました。 フィルター効果では、青から赤への補正はできても、緑の補正はできないんですよね。

AWB vs AWB FIL+1

AWBのフィルター効果なしと比べてみると、その効果の大きさが良くわかります。 たった+1の補正ですが、この違いはなかなか侮れません。

以上のことから、厳密な色を求めるのであれば、CWBが一番ですが、PWBでも微調整を駆使すれば、かなりのところまで再現できることがわかりました。 AWBとフィルター効果の組み合わせは、今回の実験では色の再現性はいまいちでしたが、それなりに改善が見られ、何より手間がかからないのがいいですね。

普段はAWBにしておいて、その時の気分でフィルター効果を調整して、気分が乗ってきた時にはPWBやCWBを使うというのが良さそうです。

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写真の正体

品のないたとえで申し訳ありませんが、写真はウンコだと思います。

このところ、どういうわけか、あまり写真を撮りたいという気分になりません。 一応、カメラを持って出かけたりはするんですが、カメラはバッグに入ったままです。 無理してカメラを構えても、いつものようにシャキッとした気分にならず、シャッターを切っても手応えはありません。

それは、もしかしたらスランプなんじゃないの。 そうかもしれませんが、残念ながら、私はスランプがどういうものか、良くわかっていません。 何をやってもうまくいかなくて、自暴自棄になっている状態のことでしょうか。 今はそういうのとは違って、撮りたいとも思わないし、撮らなくても構わないという感じなんですね。

実は、こうした状態というのは、周期的にやってきます。 定期的にというわけじゃなくて、しばらくこなかったり、ずっと抜け出せなかったりということもあります。 うわ、ネタがなくて困っちゃうよ~、とあせることもありましたが、今では慣れたもので、ああ、そういう時期か、ってなものです。

この時期の特徴は、感受性が高まって、受動的になるということです。 特にこれといった行き先を決めずに、自転車でブラブラと走ります。 気まぐれで角を曲がったり、青信号に進路を任せて進んでいきます。 色鮮やかな服装で、あふれる笑顔の若い女の子。 難しい顔で、電話しながら歩いていくサラリーマン。 白い日傘をさしながら自転車に乗る、上品そうなおばさん。 寂れた商店街で、退屈そうに客を待つお爺さん。 いろんな人達を見かけます。

街路樹は西日を浴びて宝石のように輝き、吹き抜ける風が汗を乾かしていきます。 ペダルを踏み込むと足に力が入り、その分だけ自転車はスピードを増します。 身体を傾けると自然と進路は曲がり、ハンドルはゴツゴツと路面の状態を伝えます。 身体を動かすことで血の巡りは良くなり、頭はいろんなことを考えます。 そう、写真を撮る暇なんて、どこにもないんです。

この時期というのは、身の回りの様々な出来事を吸収して、消化しているんですね。 お腹が減ったので、ご飯を食べて、新たな栄養を取り入れているわけです。 いろんな刺激でお腹がいっぱいになったら、お茶でも飲みながら、ちょっとひと休みしましょう。 あの女の子がなかなか良かったな、商店街のお爺さんもいい味出してたなぁ。 そんなことをぼんやり考えている間に、消化が進み、次第にエネルギーがみなぎってきます。

おお、だんだん意欲がわいてきたぞ! でも、ここであせってはいけません。 機が熟すまで、じっと我慢するのです。 お、きたきたきた。そう、この感じです。 ゆっくりと立ち上がり、トイレへと向かいます。 紙があることを確認してから、おもむろに腰を下ろします。 無理に力まずに、腸の押し出す力に身を任せます。

もし、あなたが健康なら、小麦色に焼けた肌、引き締まった肉体、まっすぐに筋の通った、立派なウンコを排泄することができるでしょう。 残念ながら、食べたものが悪かったり、胃腸の調子が悪かった場合は、色がおかしかったり、形が崩れたりするかもしれません。 時には、未消化のものがそのまま出てくることもあります。 こんなもの食べたっけ、そんな新たな発見をすることもあります。

それを病院に持っていけば、さらにいろんなことを調べてくれます。 前の晩に何を食べたのか、中に別の生き物が混じっていないか、ありとあらゆることがわかってしまいます。 また、世の中には変わった趣味の人達がいて、モノの出所や色や形について、あれこれこだわったり、批判したりします。 でも、ほとんどの人は、水に流して、それでおしまいです。

銀塩フィルムか、デジタルカメラか。コンパクトカメラか、一眼レフか。 そんなのは、汲取式か水洗か、和式か様式かといった違いでしかありません。 CanonとNikon?、TOTOとINAXみたいなものです。 トイカメラや携帯電話のカメラもありますが、尿瓶やおまるだってあります。 それぞれに違いや好みはありますが、それは時代や用途など、それぞれが背負っているものの違いでもあります。

要するに、写真というのは、いろんな活動をして、刺激を受けて、自分なりに感じたり考えたりして、最終的に導き出された結果なんですね。 だから、ウンコと一緒で、自分の健康管理にも役立てることができます。 下痢したり、糞詰まりになっている人は、生活態度を改めた方がいいかもしれませんよ。 皆さんも、栄養のあるものをたくさん食べて、健康な生活を送りましょう!

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K-Hyodo

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本名:兵頭 薫
鹿児島の30代男性
ソフトウェア作家を目指す

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