アカデミックな恋愛論
2005/09/28 20:03 随想録
生物学者リチャード・ドーキンスは、生物は遺伝子の乗物であると言っています。
人が異性を好きになり、愛し合うのは、子孫を残すためです。 では、子孫を残すのは、何のためなんでしょう。 それは、最初に自己増殖するアミノ酸が誕生して以来、「増えること」が生命の使命であり、運命だからです。 遺伝子は、自らを増やすために、乗物である生物に指令を出し、恋愛をさせ、子供を産ませるのです。
多くの天敵がいる生物の場合、たくさん子供を産んで、少しでも子供が生き残るようにします。 質より量というわけです。 それでは、天敵のいない人間の場合は、どうなるのでしょうか。 天敵がいないので、たくさんの子供を産む必要はありません。 その代わり、子供の寿命が延びるので、長く生きるための遺伝子を持ち、子供をずっと守れる力を持った、優れた異性を探すようになります。 量より質になるわけですね。
恋愛感情というのは、この優れた相手を見つけるためのレーダーみたいなものだと思います。 優れた異性を見つけた時には、恋愛感情が一気に高まります。 それが、相手の優れていない部分を見つける度に、少しずつ恋愛感情が消えていきます。 良い部分を見つけると、今度はまた恋愛感情が増してきます。 そして、恋愛感情が安定してきた所で、めでたく結婚して、子供を作るというわけです。
しかし、ここでやっかいな問題が出てきます。 魚なんかだと、卵が孵ってしまえば終わりですが、人間の場合は子供を産んでからが大変です。 成人するまでの20年間、子供の面倒を見続けなければならないのですから。 もし、その20年の間に、より優れた異性を見つけてしまったら、 もし、子供を産んだ後に恋愛感情が薄れてしまったら、 一体どうすれば良いのでしょうか。
より優れた相手というのは、探せばいくらでも見つかってしまいます。 いちいち乗り換えていては、きりがありません。 一度相手を決めたら、恋愛レーダーの方向を内側に切り替えて、相手をより深く知るように努力しましょう。 相手のことをあまり知らないうちは、新しいことを知る度に、相手の評価は大きく変化します。 でも、良いことも悪いこともたくさん知ることで、ちょっとやそっとでは動じなくなります。
さて、相手のことをたくさん知ることはできたけど、どうも成績が良くない時は、相手をうまく教育していく必要があります。 それがうまくいかないようであれば、別れた方が良いかもしれません。 うまく成績が上がってきたら、今度は負けないように自分の成績も上げていきましょう。 そうしてお互いに努力していくことができれば、子供も健康に育ち、遺伝子も満足してくれるはずです。
恋愛というのは、鍵と鍵穴のように、相性のぴったり合う相手を見つけることだという人もいます。 でも、私は、お互いに自分を磨き合うことだと思っています。 お互いサイズの違う鍵と鍵穴を結びつけるのが、恋愛の力なのです。 皆さんも、良い恋愛をしてくださいね。































































