青空は嬉しいな

久々に爽やかな青空だったので、α-7 DIGITALを持って散歩してきましたよ。

最近は、持ち出すカメラを選ぶのが楽しいです。 じっくりと落ち着いて、しっとりとした写真を撮りたい時は、DiMAGE 7UG。 濃いめの色で艶のある爽やかな写真を撮りたい時は、α-7 DIGITAL。 以前は、カメラの使い分けなんていう器用なことは、面倒臭くてとてもできませんでしたが、それぞれ性格の違いがはっきりしてきたので、あれこれ悩むことなく、楽に選べるようになりました。 カメラを握る手の感触で、気分も変わってくるのが不思議ですね。

外が明るいと、花も自然と元気になりますね。 道端のカタバミも、花壇の見知らぬ花も、とても嬉しそうです。 それを見ている私も、嬉しくなって、元気が出てきます。 調子良く坂道を上っていたんですが、途中から雲が出てきて、日が陰ってきました。 何だか気分が削がれてしまって、別の道を下って帰ることにします。 すると、途中からまた晴れてきて、また元気が出てきました。 よし、もう少し歩いてみようっと。

先日、新居を決めたばかりなので、入居者募集の看板を見ると、ついつい反応してしまいます。 さすがにもう別の部屋を見てみたいとは思いませんが、人が住んでいる家というのは、その生活が滲み出ていて面白いなぁと、改めて思いました。 ちょっとした街角にも、そこに住んでいる人達の生活が刻まれていて、なかなか味わい深いです。

谷間の奥の方へと入っていくと、切り立った崖を日差しが斜めに照らしていました。 そこには、この赤い花がたくさん咲いていて、キラキラと輝いていましたよ。 でも、こういう被写体はAFの苦手分野のようで、たくさん撮ったのにほとんどピントがずれていました。残念! それでも、腐ることなく、どんどん撮っていきます。 歳を重ねるごとに、植物に魅力を感じるのは、どうしてなんでしょうね。 人工的な美しさも悪くはありませんが、自然の持つ美しさは、常に何枚も上手ですね。

中央重点平均測光と露出ステップ0.5EVという組み合わせにも慣れてきて、露出の読めない光学ファインダーでも、だいぶ満足のいく露出が得られるようになってきました。 今日の撮影枚数は300枚でしたが、パソコンに取り込んだ後に失敗写真を捨てていき、残ったのはちょうど半分の150枚でした。 今の打率は5割ですが、なんとかこれを8割にまで持っていきたいですね。 EVF搭載のライブビュー専用αが出るのと、どっちが早いかな?

というわけで、今日も楽しく撮影できましたよ。

梅雨の慈眼寺公園

今日は、DiMAGE 7UGを連れて、慈眼寺公園に行ってきましたよ。

今日は、久々に日差しが出ていたので、まずは木漏れ日写真を楽しみます。 でも、油断していると、すぐに日が陰ってしまいます。 D7は、AFも書き込みも遅いので、焦っても仕方ありません。 日が陰ったら、再び日差しが射すまで、のんびりと待ちます。 今では、D7のスローテンポな撮影にもすっかり慣れて、むしろこのゆったりしたペースが心地良いくらいです。 写真にも、その大らかさが出ているような気がしませんか?

今回は、入口付近の日陰のコンクリートでホワイトバランスを取ってみました。 結果は上々で、しっとりと苔むした感じが良く出てくれました。 D7は、情熱的な赤や爽やかな青は出ませんが、緑だけはとても素晴らしい発色をしてくれます。 EVFのおかげで露出も合わせやすいので、こういう木漏れ日写真では、本当に重宝します。

池の方に移動すると、びっしりと水草が生えていました。 そして、水面には、何やら白いものがいっぱい浮いています。 薄暗い池の中でキラキラと輝いているようで、とても綺麗です。 花びらが落ちて浮いているのかな、と思って良く見てみると、どうやらこの水草の花のようです。 水草も、こんなに可愛い花を咲かせるんですね。

川を渡り、橋の下でとても美しい光景を目にしたんですが、残念ながら写真はブレてしまいました。 この辺りは、木々が頭上を覆っているので、昼間でも暗いんですよ。 その暗い道を歩いていくと、カエデの葉が妖しく光っていたので、ドキドキしながら写真に撮りました。 キラキラとした写真も素敵ですが、もやもやとした柔らかい光も、また良いものですね。

撮影枚数は60枚くらいでしたが、とても楽しく撮影できましたよ。

物件紹介 第2コーポHAYASHI編

さて、いよいよ本命の第2コーポHAYASHIですよ。

まずは、2階の左側の部屋に入ります。 建物の外観はずいぶん違いましたが、部屋の中は驚くほどハイムHAYASHIと似ています。 実際、設備は全く一緒で、ちょっと拍子抜けしてしまいました。 そうなると、一番の違いは窓からの景色ということになりますが、見ての通り一面のお墓ばかり。 次に3階の部屋も見せてもらったんですが、ここだけお風呂が狭い上に、窓のすぐ前が通路になっていて、どうも印象が良くありませんでした。

最後に、昨日から目をつけていた、2階の右側の部屋を見せてもらいました。 ドアを開けた瞬間に、あ、明るい!しかも、キッチンが広い! 良く見ると、まな板を置いたりするスペースがないのが気になりますが、洗い物はゆったりとできそうです。 横に食器棚を置いて、その横に冷蔵庫を置いて、その上に電子レンジを置いて…。 何だか、料理をするのがぐっと楽しくなりそうですね!

手前にはお風呂、その奥がトイレになります。 お風呂は洗い場も広く、浴槽もそれなりに広いので、なかなか快適に使えそうです。 水道代は、本来なら一律2,000円頂くということだったんですが、今回は特別に家賃込みにしてくれるそうです。 家賃は据え置きなので、水道代込みで21,000円ということになります。 後はガス代と電気代ですが、一体どれくらいかかるんだろう? トイレは洋式で、タオル掛けがついているのが良いですね。 ハイムHAYASHIよりも、若干横幅に余裕があるようです。

部屋は元々和室だったのをフローリングに変えたようで、若干の違和感はあるものの、壁紙は白く美しく、とても綺麗な部屋でした。 角部屋なので、窓が多くて開放的なのが良いですね。 残念ながら、桜島は見えなくなってしまいますが、山の緑が良い感じです。 反対側には、例のお墓が見えるんですが、向きが反対なので、あまり気になることはないでしょう。 ただ、床が若干傾いていて、真ん中辺りでペコペコと音がしていました。 でも、下は倉庫になっているので、多少音がしても心配ありません。

外には、ギリギリ人が一人通れるほどのベランダがあります。 ベランダはL字型になっていて、奥の方にも行けるようになっています。 熱い夏の夜に、お墓を見下ろしながらキュッと一杯、というのも面白そうです。 洗濯機は少し離れたところになるのでちょっと不便ですが、今のアパートと比べれば全然苦になりませんね。 こちらも洗濯機が密集しているので、他の住人との交流が期待できそうです。

というわけで、この最後の部屋にすることに決定! 予想以上に綺麗な部屋に大満足です。 すぐにでも契約を交わすつもりですが、実際に引っ越すのは8月に入ってからになりそうです。 PhotoMaster 3が完成したら、次はいよいよHomeRecipeの開発に入るので、新しい部屋の台所が活躍してくれることでしょう。 引越しまでに、PhotoMaster 3の骨格が仕上げられるように頑張ろうっと!

新生活が、今からとても楽しみです。

物件紹介 ハイムHAYASHI編

今日は、大家さんに部屋を見せてもらいましたよ。

まずは、斜め向かいのハイムHAYASHIから。 昨日の下見では、2番手だった物件です。 2階の道路側にある部屋に入ると、広々としたキッチンが出迎えてくれました。 おお、マイキッチン! これまで、ずっと共同の台所だったので、ただそれだけで大喜びしてしまいました。 今のアパートだと、下の台所から中国人の鼻歌が聞こえてきたら、30分は我慢しないといけませんでしたからね。

玄関の左側には洋式のトイレが、正面にはお風呂があります。 てっきりユニットバスかと思っていたので、これはラッキーです。 ユニットバスって、用を足す時はジメジメするし、お風呂に入る時は不潔な感じがするしで、どうも落ち着かないんですよね。 もちろん自分専用なので、前の誰かの臭いもないし、髪の毛の詰まりに悩まされることもありません。

部屋は6畳の広さで、床はフローリングです。 北側の壁が全て窓になっているので、とても明るいです。 ちゃんとエアコンもついてるし、コンセントは2つ×2か所ありました。 コンセントは、台所にも2つあるので、困ることはないでしょう。 テレビは見ないんですが、ちゃんとアンテナ端子もついていました。 押し入れの横には衣装掛けもあって、収納スペースは十分ですね。

外にはちょっとしたベランダがあり、その先には美容院へと続く通路があります。 客はほとんど来ないという話でしたが、このアパートの住人も前を通るので、ちょっと気になりますね。 さらに先には向かい側のアパートが見えて、ちょっと面白味のない景色です。 洗濯機は廊下に設置するようになっているんですが、玄関を出てすぐなので、さほど不便はないでしょう。 他の住人との交流の場としても良さそうです。

他の空き部屋も全て見せてもらったんですが、微妙に配置は違うものの、基本的にどれも設備は同じでした。 一番の違いは、ベランダの大きさと窓からの景色ですね。 2階は、外が通路になっていたり、民家の勝手口が見えたりして、あまり良くありませんでした。 3階は、民家の壁が見えるだけで、明るく快適でしたが、裏側だったのでベランダはありませんでした。 部屋自体は悪くないんですが、どの部屋もどうもしっくりこないなぁ、という印象でした。

次は、本命の第2コーポHAYASHIに突入ですよ。

候補物件一挙大公開!

早速、新居の候補となる物件を偵察してきました。

近所にある同じ大家さんの物件は、全部で9件ありました。 似たような名前が多い上に、それぞれ番号が振られていて、しかも順番通りに並んでないため、全体を把握するのに苦労しましが、なかなか個性的な物件が多くて、だんだん引越しが楽しみになってきました。 それでは、名前順に、各物件をひとつずつ見ていきましょう。

コーポうめか

大家さんの診療所があった建物で、母艦と呼ぶに相応しい外観をしています。 1つの建物に入口が4つあり、裏には屋上へと続く扉がなくて上ることのできない階段があったりして、とても楽しい建物です。

手前のせり出した部分の部屋が、今の部屋と感じが似ていて興味がそそられましたが、残念ながら空き部屋はありませんでした。

うめかハイツ

我が第2うめかハイツの兄貴分となる物件です。 二つの建物が連結されたような構造になっていて、全体の敷地は結構広かったりします。 路地を入ったところにあるので、辺りはとても静かです。

台所、便所、シャワーが共同の第2うめかハイツと違って、各部屋は完全に独立してます。 造りもしっかりしていて、さすが兄貴分といった感じです。 いくつか空き部屋があるようです。

第2うめかハイツ

長年お世話になった物件です。 一番の特徴は、何といっても台所、便所、シャワーが共同だということです。 しかも、とある専門学校で、日本語教育を受けにくる中国人留学生のための寮としても使われています。

家賃が非常に安いので、一室は大学のサークルが倉庫代わりに使っていて、何か行事がある時には学生達で賑わいます。

ハイムHAYASHI

うちの斜め向かいにある物件です。 理髪店と美容院が一緒になっています。 広々としたベランダが印象的です。 ただ、美容院のお客さんに中を見られてしまう可能性があります。

うちから一番近いし、建物も開放的な感じで、なかなか良さそうです。 空き部屋もいくつかあるようなので、有力候補のひとつですね。

第2ハイムHAYASHI

うちの隣にある物件です。 この物件も、一緒に取り壊されることになります。 オンボロさ加減はうちと良い勝負で、取り壊されるのも仕方ないのかもなぁ、と思ってしまいます。

第3ハイムHAYASHI

こじんまりとして、見ようによっては小洒落た感じのする物件です。 ただ、私にはあまり感じるものがなくて、あまり魅力は感じませんでした。

全部で4部屋ありますが、現在のところ満室になっています。

コーポHAYASHI

最も山側にある物件で、最も普通のマンションらしい外見をしています。 ただ、それだけに、ありきたりで面白味のないように感じました。

廊下は昼間でも暗く、ちょっと陰気臭い感じがしました。 1階に空き部屋がありましたが、上の階に行くには必ず前の廊下を通らないといけないので、ちょっと落ち着かないかも。

第2コーポHAYASHI

どこか昭和の臭いのする、古めかしい感じの物件です。 一階に放置された謎の機械が印象的です。 かつてバイク屋があった場所は大きな駐輪場になっています。

細長いベランダがあって、自由に歩けるようになっています。 これなら、布団もたくさん干せますね。 外の往来をぼんやり眺めるのも良さそうです。

第2コーポHAYASHI 裏側

この物件は、裏に回ってから出入りするようになっているんですが、裏に回ってみてビックリ! すぐ裏には崖が迫っていて、うっそうと茂った木々が覆っています。 廊下はオープンになっていて、その崖を全面に見ることができます。

ちょっと建物は古いですが、これはかなり私好みの物件です。 空き部屋もあるので、これは最有力候補間違いなしですね!

第3コーポHAYASHI

最後は、小高い墓の上にある物件です。 墓石の崩れた無縁仏を横目に階段を上ると、真っ正面に雄大な桜島を一望することができます。 そればかりか、この地域一帯を一望することもできます。

実は、一番最初に目をつけたのがこの物件だったんですが、残念ながら空き部屋がありませんでした。 玄関前の廊下が狭いのも、ちょっとマイナスですね。

というわけで、現時点での順位は以下の通りです。

  1. 第2コーポHAYASHI
  2. ハイムHAYASHI
  3. うめかハイツ

明日にでも、各物件の中を見せてもらって、今月中にでも決めてしまおうと考えています。 実際の引越しは8月になってからになるかと思いますが、今からとても楽しみです。 私の物件選びの基準は、新しさとか利便性とかよりも、あくまでも味わい深さが第一ですね。 部屋に帰るだけで嬉しくなっちゃうような、そんな部屋にしたいなぁ。

皆さんは、どの物件が気に入りましたか?

ありがとう 第2うめかハイツ 後編

アパートの大家さんは、とても変わった人でした。

大家さんはこの辺りの地主さんで、内科のお医者さんでした。 ただ、家賃収入で月に200万円以上の収入になるらしく、本業の方はかなり怪しいものでした。 まず、建物が派手な紫色で、さらに赤や橙でコーディネイトされています。 家賃を払いに行くと、待合室では全国の都道府県の電話帳が出迎え、診察室はテレビとビデオデッキで埋め尽くされていました。 奥の部屋には無数のテープコレクションがあり、各物件の鏡張りの車庫には自慢のコンパクトカー達が鎮座していました。

うちのアパートは、大家さんの診療所から二軒隣になるんですが、裏に秘密の通路が通っていて、家賃の取り立てや自慢のコンパクトカーを眺めるのに使っていたようです。 しかも、廊下の隅には呼び出し用のスピーカーまであって、面倒な時にはこれで呼び出したりもしていたそうです。 靴箱はお古の棚で、分厚い漫画雑誌を積み上げて支えています。 左の引き出しは年賀状、右の引き出しには「サイモチンS」のラベルがあり、こんなところでお医者さんらしさを垣間みることができます。

その大家さんが亡くなってからは、息子さんが不動産業を引き継ぐことになりました。 私が今の部屋に移りたいと話すと、大家さんは畳の部屋をフローリングに変えて、エアコンまで設置してくれました。 この部屋は、これまでの二階とは異なり、専用の階段を使うようになっています。 下は台所、三方は窓に囲まれていて、他の部屋とは隔離された状態なので、物音が気になることもありません。 部屋は広いし明るいし、床はピカピカだし、とても同じアパートとは思えないほどの贅沢さです。

この部屋に移ったのは、2000年の6月なので、ちょうど8年前ですね。 いくつかの挫折の後に、これからはパソコンで独力で生きていくぞと決心した年でもあります。 四畳半の時の不安は微塵もなく、大きな希望に満ち溢れていました。 これからは、自分の力だけで、自分の人生を切り開いていくんだ。 誰にも負けないような、立派なものを作り上げてやるぞ。 この8年間、回り道をしたり、絶望に打ちのめされたりもしましたが、なんとかここまでやってきました。 これからも、きっとなんとかなるでしょう。

横の窓を開けると、目の前に隣のマンションの壁があり、そのすぐ上に窓が見えます。 布団を敷いて寝転がると、ちょうどこの窓が目に入ります。 この窓が開くことは滅多にありませんが、たまに女の子同士の話し声が聞こえてくるので、きっと女の子が住んでるんでしょう。 でも、窓伝いで仲良くなるような漫画みたいなことはありません。 道路側の窓を開けると、外が丸見えになります。 外の道はちょうど短大生の通学路になってるんですが、やはり窓伝いに仲良くなるなんてことはありません。

それでも、ドラマ「傷だらけの天使」のペントハウスを思わせるこの部屋は、とっても大好きです。 綺麗なのは床だけで、壁は隙間だらけだし、天井はボコボコにふやけてるし、雨が降るとドアが閉まりにくくなるしで、やっぱりオンボロ部屋だったんですが、それだけに気兼ねなく好き放題できたし、とても快適な暮らしを満喫できたんですよね。 四畳半の部屋と違って、この部屋は幸せな思い出がたくさんつまっています。 今まで、本当にどうもありがとう!

まだ見ぬ新しい部屋では、一体どんな生活が待っているのかな?

ありがとう 第2うめかハイツ 前編

長年住み慣れたこのアパートが、ついに取り壊されることになりました。

昨日、うちのエアコンの調子が悪かったので大家さんに電話してみると、お話があるから明日伺いますということに。 えっ、お話って何だろう?良からぬ想像が、あれこれと浮かんでは消えていきます。 とりあえず、大家さんの心証をできるだけ良くするために、部屋を徹底的に掃除して、ミーちゃんも一時退避させます。 さあ、後は大家さんを待つばかり。ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキ。あ、来た〜!

エアコンの調子を見てもらってから、切り出された話というのが、取り壊しの話だったんです。 このアパートの入居者は5名で、月の家賃収入は10万程度。 そのうち、6万円が電気代に消えていき、その他の固定資産税などを含めると、ほとんど採算が合わないんだとか。 家賃据え置き、引越し費用持ちで、別のより良いお部屋をお世話させていただきますという、とても有り難いお話でした。

願ってもない話に大喜びでしたが、その興奮が収まると、何だかとても寂しくなってきました。 このアパートはどうしようもないボロですが、波瀾万丈の思い出がぎっしり詰まっています。 それに、こんなに個性的で味のあるアパートなんて、そうあるものではありません。 というわけで、これまでの感謝の気持ちを込めて、このアパートの写真を撮ることにしました。

このアパートに入居したのは、ちょうど10年前の1998年の7月です。 大学院を休学することにして、学生寮を出なければならなくなり、近場でとにかく安い物件ということで見つけたのが、この四畳半でした。 家賃は1万2千円で、9畳の部屋を薄い板で仕切ったような造りで、隣の音が丸聞こえで、蛍光灯のひもを引く音まではっきり聞こえました。 初めての夜はとても心細くて、天井がとても高く感じたものです。 運良く、奥の部屋に友人が住んでいたのが、唯一の救いでした。

このアパートは、中国人の留学生が多かったので、まるで中国に引っ越したような気分でしたね。 隣の中国人が、夜中に鍵をなくしたといって騒いだ時は、いきなりうちの部屋に入ってきて、窓伝いで隣に移ろうとして揉み合いになったことがありました。 長い帰省から戻ってみると、電気メーターが異常に回ってたりということもあったっけ。 ハムスターのカゴにネズミが紛れ込んだこともあったなぁ。 明日の朝が早いのに、中国人達が夜中の3時まで大宴会してた時は、本当に腹が立ったなぁ。

そんなわけで、同じアパートの9畳の部屋が空いた時には、喜んで移ったのでした。

我が名はヤブカラシ

いつも撮ってる、このツル植物の名前がわかりましたよ。

その名は、ヤブカラシ。 といっても、アテにならない辛子のことじゃなくて、薮枯だそうです。 他の草木を覆い尽くして枯らしてしまうほど、生命力が強いんだとか。 びんぼうかずら(貧乏葛)という別名も、その生命力の強さを物語っています。 確かに、このヤブカラシが生えているところは、ほとんどヤブカラシに覆われているような気がします。

私は、このヤブカラシのツルの先端にある、赤く色づいた若葉が大好きです。 まだ柔らかくてぐんにゃりしてるけど、これから思う存分に伸びてやるぞ!という勢いを感じます。 その若葉の真ん中には、緑色のモコモコとした塊がありますが、これはつぼみで、大きくなるといっぱいに枝が伸びて、赤い小さな花を咲かせます。 小さい割に蜜が美味しいのか、スズメバチがせっせと蜜を吸っていましたよ。

名前がわかると、ぐっと親近感が湧いてきますね。

ピーマン、ピーマン、ピーマン!

トマトに続いて、ピーマンも撮ってみましたよ。

トマトと同じく、ピーマンもあまり買わない野菜です。 トマトと違って安いんですが、味が苦いし、種を取るのも面倒だし、野菜炒めにしか使えないし、ということで、ついつい敬遠してたんですよね。 たまたま、一袋70円ちょっとで売っていたので、二袋購入。 これも、水洗いした後に、生のままかぶりついてやろう、というわけです。

まん丸のトマトとは打って変わって、ピーマンは実に複雑な形状をしています。 じっと眺めていると、何だか色っぽく思えてきます。お尻?胸の谷間? トマトは、お外で遊ぶのが大好きな少女のイメージでしたが、ピーマンは、体は立派に成長したけど子供っぽさの残る女子大生のイメージでしょうか。 女子高生ほど子供っぽくなくて、かといって大人の女性というにはまだ早い、みたいな感じですね。

そんな女子大生、いやピーマンにかぶりついてみると、ん、意外と苦くない? むしろ、適度な苦みが爽やかです。 しかも、驚くほどにジューシーです。 野菜炒めでシナシナになったピーマンとは大違いです。 サラダに申し訳程度についてくる薄切りにされたピーマンでは、このフレッシュさは味わえないでしょうね。 かぶりつき万歳!

ただし、ピーマンは種というやっかいなものを抱えています。 そのまま食べてしまうにはちょっと固いし、取り除こうとすると、手にくっついたり、あちこちに散らばったりします。 なるべく刺激しないように、注意しながら食べていっても、唇がちょっと触れただけでくっついてしまいます。 そんな厄介な種も、こうしてじっくり眺めてみると、なかなか可愛いものですね。

ピーマンは、中身がスカスカでちょっと損した気分になりますが、その断面を見ると組織もスカスカなのがわかります。 でも、このスカスカのお陰で、ピーマンならではのシャキシャキとした歯ごたえが楽しめるんですよね。 あ、別に女子大生の中身がスカスカだといってるわけじゃありませんので、お間違えのないように。 いやいや、今回の撮影で、ピーマンをすっかり見直してしまいましたよ。

皆さんも、ぜひ新鮮な生ピーマンにかぶりついてみてくださいね!

マクロの国のトマト姫

接写リングとプアマンズ・ストロボの組み合わせで、トマトを撮ってみました。

トマトは、野菜の中でも一際色鮮やかな存在ですが、他の野菜と比べて割高なイメージがあります。 タマネギなら1ネット100円前後で買えますが、大きなトマトだと1個で100円です。 小振りのトマトでも4個で200円なので、よっぽどのことがない限り、自分ではトマトは買いません。 でも、良く冷えたトマトは美味しいし、トマトジュースも大好きです。

今日は撮影用という名目で、思い切ってトマトを買っちゃうぞ。 というわけで、4個200円のトマトを買ってきました。 小振りだからか、それとも安物だからか、ヘタが萎びて元気がありません。 でも、本体の方は、ツヤツヤのピチピチです。 まずは、ザルに入れてから、しっかり水洗いします。 う〜ん、美味しそう。 さて、これをどうやって食べようかな。 もちろん、そのまま丸かじりだ!

がぶっとかぶりついてみると、甘さと酸味は控え目ながら、とってもジューシーです。 撮影用に綺麗にカットしようかとも思ったんですが、何だかありきたりだし、どこか他人行儀だし、第一切るのが面倒臭いです。 これは、トマトの丸かじりのドキュメンタリーなのだ! というわけで、一口かじる度に、その切り口を撮影していきます。

そんなものぐさ撮影でしたが、結果的には、なかなか面白い写真が撮れました。 綺麗にカットしてしまうと、どうしても鋭利な切断面や規則的な繰り返しになって退屈してしまいますが、かぶりつきの場合は、どんな切り口になるのか予測がつかないので、飽きることがありません。 トマトの内部は複雑な形状をしているので、とっても刺激的です。

トマトは、血のように赤い色をしているので、もしかしたらグロテスクな写真になるんじゃないかと不安だったんですが、ご覧の通り、とっても爽やかな写真になりました。 白いボールの中に入れて撮影したので、プアマンズ・ストロボ特有の黒い背景にならなかったのも良かったですね。 濃い赤もあれば、薄い朱色もあって、ヘタの近くは緑が差していたりして、とっても面白かったですよ。

これからは、もっとトマトを買って食べようと思います。

桜島を再び歩く 湯之平展望所 後編

展望所に上ったからには、下りなければなりません。

ただ来た道を帰るだけでは面白くないので、別の道を下ります。 この道を通った記憶はありませんが、うまくいけばフェリーターミナルを挟んで反対側に出るはずです。 夕日は日没よりも一足先に雲に隠れ、噴煙の陰から月が顔を出してきました。 車の通りはほとんどなく、ただ鳥の鳴き声だけが聞こえます。 ついつい早足になるのは、下り坂のせいだけじゃありません。

視線の先には、鹿児島港が見え隠れします。 あの小高い丘の上には恐竜公園があって、その向こうには桜島港があるんだなぁ。 一周の時と違って、帰る場所が見えているというのは、とても安心します。 でも、歩いても歩いても、なかなか距離が縮まらないので、少しずつ焦りが出てきます。 そんなに距離は遠くないんだから、落ち着け落ち着け。

落ち着いて辺りを見回してみると、行きとは違って、あまり桜島らしさを感じないことに気がつきました。 何だか、普通の山道を歩いてるみたいだなぁ。 辺り一面、びっしりと木々が生えていて、あの荒々しい溶岩の姿が見えないんですね。 そんなことを考えていると、下から自転車を押しながら上ってくる若者とすれ違いました。 元気の良い挨拶は嬉しいんだけど、こんな時間に大丈夫?

びわや小みかんの畑が見えてきた頃には、すっかり暗くなってしまいました。 畑に続いて、ぼちぼちと民家の明かりも増えてきて、そろそろ下り坂も終わりそうな雰囲気です。 ホッと安心したら、グゥとお腹が鳴りました。 そういえば、今日のお昼は魚肉ソーセージ1本と、桜島フェリーのかけうどんだけだったもんなぁ。

下り坂がちょうど終わったところに、何とも都合良く「味の里・珍満」の看板があるではありませんか。 桜島では貴重な飲食店ですが、珍しく小綺麗な店構えだったので、一周の時には汗臭い姿で入るのをためらってしまったんですよね。 でも、今回はあんまり汗もかかなかったので、思い切って入ってみると、予想に反して中は家庭的な雰囲気で、まさに私好みでした。 これはラッキー!

ちゃんぽんとチャーハンのセット「ちゃんちゃんぽん」は、ボリュームたっぷりでしたよ!

桜島を再び歩く 湯之平展望所 前編

溶岩焼の看板を左に曲がって、いよいよ桜島を上りますよ。

左手には、小さな屋根のついた小屋のようなものが並んでいます。 なんだろうと思って良く見てみると、実はこれ、お墓なんですよ。 墓石に灰が積もらないように、ちゃんと屋根がついてるんです。 これはまさしく、桜島ならではの文化ですね。 その右奥には、溶岩焼の窯元、村山陶芸がありました。 懐かしさを感じさせる木造の建物で、中でお茶を頂きました。 荷物になるので買いませんでしたが、溶岩模様の湯飲みが欲しかったなぁ。

ここから先は、ひたすら上り坂です。 村山陶芸の先に、溶岩加工所や牧場があったりしましたが、それより先は、ひたすら溶岩の荒野の中を歩き続けます。 今回のコースは、全体でも15km程度なので、一周の時の比べると、ずっと気持ちが楽です。 溶岩焼の看板の交差点から湯之平展望所までは、約7km。 結構勾配がきつい上に、歩道は雑草に浸食されていて、ちょっと歩きにくかったです。

やった!展望所の建物が見えてきたぞ! でも、見えてからがまた長いんですよね。 焦らず、黙々と歩き続けます。 すると、大きな砂防用の川が見えてきました。 これは、市内からもひだひだが見えるほど大きなものなんですが、間近で見ると結構な迫力です。 こんなところに、こんな大きなものを作ってしまうなんて、人間って本当に凄いなぁ、とつくづく思いましたよ。

ぐるりと回り込むように歩いたら、いよいよ湯之平展望所に到着です。 売店が開いてたら、絶対アイスクリームを買って食べてやる!と思ってたんですが、当然のようにシャッターが閉まっていました。 平日だし、5時過ぎてるし、まあ仕方ないよな。 他に人はなく、たった一人で桜島と対面します。 こうして歩いてくると、その感激もひとしおですね。

海側の方へと回ってみると、クリーム状の夕焼けが錦江湾をうっすらと赤く染めていました。 おお〜、頑張って上ってきた甲斐があったぜ! 光り輝く海面には、桜島フェリーが浮かんでいます。 今度は、あそこまで歩いて帰ることになるわけだ。 でも、体力にはまだまだ余裕があるので、気持ちにも余裕があります。 一周した時と同じ頃には到着しそうだな。

というわけで、足取り軽く、桜島を下山するのでした。

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K-Hyodo

K-Hyodo

鹿児島の30代男性
ただし、万年16歳
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