新しいフィルター効果だよ

PhotoMaster 3で、フィルター効果が使えるようになりましたよ。

フィルター効果は、写真を白黒やセピアにしたりといった画像処理を施す機能です。 ただ画像処理をするだけなら、別に珍しくもなんともないんですが、PhotoMasterの場合は、全ての写真に対して、一時的に適用できるところが大きな特徴となっています。 つまり、撮った写真をスライドショーで楽しむ時に、その時の気分でフィルター効果を切り替えながら鑑賞できるわけです。 写真のアスペクト比(縦横比)も、同様に切り替えることができるので、同じ写真を何通りも楽しむことができます。

フィルター効果の内容は、バージョンアップの度に見直してきたんですが、PhotoMaster 3では、今のところ「自動補正」「モノクロ」「セピア」「ソラリゼーション」「ソフト」「レトロ」「シック」の7種類を予定しています。 「シック」は、PhotoMaster 1で採用していたもので、彩度の高い部分だけにわずかに色を残したモノクロ写真になります。 処理が重いのでPhotoMaster 2では没にしたんですが、パソコンの処理能力もあれからずいぶん上がったので、復活させることにしました。

PhotoMaster 3の開発を初めてちょうど1ヶ月になりますが、なかなか良いペースで開発が進んでいます。 あやふやだったオブジェクト指向プログラミングもずいぶん板についてきて、次第に自分なりの新しいパターンもできてきました。 この調子だと、あと1週間で基本的な骨組みが一通りできあがりそうです。 もちろん、個別の機能は、これからもっと煮詰めていかなければなりませんが、それぞれの部品が、良い感じで組み上がってきているので嬉しく思います。

このまま、内部構造の簡潔さを保てるように、慎重に頑張りますね。

写真表示が新しくなったよ

PhotoMaster 3の写真表示が、新しくなりましたよ。

これまでは、画像を領域全体に表示させているだけだったんですが、やっとまともに写真を表示するようになりました。 具体的には、写真のトリミング、縦横比の変更、向きの変更の3つができるようになりました。 一見簡単そうですが、実際にはこれらの3つの要素が複雑に絡み合っているので、とても複雑なんですよ。 いや、簡単にできなくもないんですが、なるべく負荷をかけずに処理するために、あれこれ苦労しているんです。

本当は、こういう座標変換みたいな計算が大の苦手で、半分泣きそうになりながら作ってたんです。 プログラマーというと、数学や物理学の計算をバリバリやりそうなイメージがありますが、私は文系よりの理系なので、そういう計算はまるで駄目なんですよ。 その代わり、どういうソフトが欲しいかとか、どんな機能があると嬉しいかとか、そういうことを考えるのは得意だし、そういうところで役に立てるんじゃないかと思っています。

スクリーンショットを良く見ると、大きな写真はちゃんと表示されているものの、一覧のサムネイル画像の向きが正しく表示されてなかったりします。 今は大きな写真を正しく表示させるのに精一杯で、まだそこまで手が回らなかったんですよ。 とりあえず、正しく表示させる仕組みは確立したので、これからは、それをサムネイルリストでも利用できるように改良していきます。

写真表示は、さらに、フィルターの適用、画像調整、オーバレイ表示、比較表示といった機能が追加されます。 今のところ、フィルターとオーバレイ表示を実装できたら、写真表示はひとまず終わりにして、サムネイルリストの方に移る予定です。 サムネイルリストが一段落したら、そこで一旦、全体のデータフローを見直して、写真整理のための下地をしっかり作っておきたいですね。

無理せず、慌てず、地道にコツコツと作っていきますね。

こだわりのヒストグラムだよ

PhotoMaster 3に、ヒストグラム表示がつきましたよ。

ヒストグラムというのは、大抵の画像処理ソフトで表示できるし、最近ではほとんどのデジカメでも表示することができます。 でも、ヒストグラムというのは、ただ表示すれば良いというものでもないんですよね。 ヒストグラムというのは、輝度の分布を調べるためのもので、そこから様々な情報が得られます。 白飛びや黒潰れはないか、ハイキーなのかローキーなのか。 でも、そんなことは、わざわざヒストグラムなんて見なくても、写真を見ればすぐにわかることです。

PhotoMasterでは、写真の上にマウスをポイントすることで、任意の被写体の明るさをヒストグラム上で調べることができます。 ヒストグラムは、4つの領域に分割されていて、明るさの違いが写りにどう影響を与えるのかを、じっくりと調べることができます。 たとえば、色をしっかり乗せるためには、ヒストグラム上で1/4〜3/4の範囲に収めることが重要です。 それ以下だと重くなり過ぎるし、それ以上だと力が抜けたように白っぽくなってしまいます。

中には、RGB別にヒストグラムを表示するソフトもありますが、バラバラに表示してしまっては、その意味が薄れてしまいます。 PhotoMasterでは、RGBのヒストグラムを重ねて表示しているので、色のずれ具合を正確に知ることができます。 たとえば、無彩色のアスファルトやコンクリートが写っている時、ホワイトバランスがずれていると、RGBの山がずれて表示されます。 ホワイトバランスがピッタリ合っていれば、3つの山は綺麗に一致して、灰色の山になるはずです。

このRGBの重ね合わせ表示は、実は結構苦労しているんですよ。 REALbasicでは、グラフィックをRGB別に描写することができないので、PhotoMaster 2では、3枚の画像に描写した後に、それぞれの画像を半透明にして、それを1枚の画像に重ねて描写するという処理をしていたんです。 ヒストグラムの表示領域はさほど大きくないので、それほど重くはならないんですが、どうも気に入らなくて、PhotoMaster 3では、RGBの値を条件分けすることで、直接1枚の画像に描写するようにして高速化しています。

PhotoMasterでは、さらに色相、彩度、明度によるヒストグラムもサポートしています。 特に彩度のヒストグラムは、デジカメの彩度パラメータを決める時に重宝しますよ。 PhotoMaster 3では、新たにヒストグラムの書き出し機能を追加しました。 クリップボードにコピーすることもできるし、ドラッグ&ドロップでPNG形式で保存することもできます。 ブログなどで比較記事を書く時に、何かと役立ってくれるのではないでしょうか。

こういう細かい使い勝手も、できるだけ良くしていきますね。

時間差表示は快適だよ

PhotoMaster 3で、写真表示ができるようになりましたよ。

現時点では、ただ表示しているだけで、縦横の比率も無視していますが、今回新たに、写真表示用のスレッドを使用するようにしました。 まず最初に、低解像度のサムネイル画像を大きく表示しておいて、メインの写真画像を読み込み終わった時点で、画像を入れ替えるようにしています。 今時の画像表示ソフトとしては半ば当たり前の機能ですが、PhotoMasterでもやっと実現できました。 実際にやってみると、拍子抜けするくらいに簡単だったので、嬉しい誤算でしたね。

同様に、スレッドを利用して、バックグラウンドで隣接する写真を読み込むようにするつもりです。 ただ、500万画素の写真の場合、1枚当たり40MB、1,000万画素の写真データだと、1枚当たり80MBのメモリを消費するので、何枚まで先読みするのかの判断は難しいところですね。 前後2枚の合わせて5枚というのが、現実的な線でしょうか。 環境設定でバッファの枚数を選べるようにすると良さそうです。

写真表示では、従来からあったアスペクト比、フィルター効果の適用、オーバレイ表示、比較表示に加え、トリミング機能も追加する予定です。 また、画像調整も、明るさ、コントラスト、彩度以外にも、調整項目を増やすつもりです。 ただし、PhotoMasterでは、撮影したままの写真を重視しているので、これらの機能は、失敗写真の救済用ではなく、次の撮影に向けての反省用となります。 調整項目の組み合わせを登録して、それらを切り替えられるようにしたら面白そうですね。

できることが増えると、それだけ夢が広がりますね。

写真のリスト表示だよ

PhotoMaster 3で、写真のリスト表示ができるようになりましたよ。

ファイルの読み込み部分を作るつもりだったんですが、結果が目に見えにくいので、先に目に見えるリスト表示を作ることにしたんです。 こうした部分というのは、士気に大きく関わってくるだけに、特に個人でのソフト制作の場合は、注意すべき点ですね。 リストの機能としては、まだまだ足りない部分がたくさんあるわけですが、今回もクラスをうまく利用することで、構造を大幅に見直しています。

サムネイルの描写には、専用のクラスを作り、描写内容に合わせてサブクラスを用意するようにしました。 これにより、サムネイル画像の横に撮影情報を表示したりといった、より柔軟な描写が選べるようになりました。 これは、REALbasicに新しく追加された、GraphicsクラスのClipメソッドのおかげで、より簡潔に描写領域を渡すことができるようになったのも大きいですね。

今のところ、サムネイル画像を表示して、それを選択することしかできませんが、ドラッグによる複数写真の選択や、ドラッグ&ドロップによる写真の並び替えにも対応する予定です。 ただ、写真リストの強化をする前に、先に写真表示と撮影日リストなど、一通りのコントロールを実装させていきます。 各機能の強化は、全体の構造がうまくまとまってからですね。

PhotoMaster 1では、写真リストにListBoxを使ってたんですが、元々ListBoxは行単位のデータを扱うコントロールなので、セルを個別に扱うにはいろいろ面倒な作業が必要でした。 PhotoMaster 2では、Canvasを使って全てを自前で用意したわけですが、表示と制御がごちゃ混ぜになって複雑なクラスになってしまいました。 PhotoMaster 3では、きちんと表示と制御を分離させて、すっきりと記述できるようにしたいですね。

できるだけ無駄をなくして、全体の見通しが良くなるように頑張ります!

タブつき撮影情報リストだよ

ファイルの整理に入る前に、ささっと撮影情報リストを作ってみました。

コントロールをEditFieldからListBoxに変更して、タブで内容を切り替えるようにしました。 今回の撮影情報リストの特徴は、タブの状態を共有プロパティを使って一元管理していることです。 共有プロパティというのは、Javaでいうところの静的変数ですね。 撮影情報は、複数のウインドウに表示する可能性があるので、どれかひとつのタブを切り替えたら、それ以外のタブも同時に切り替わるようにしようというわけです。

撮影情報リストのコンストラクタが呼び出されたら、共有プロパティの配列に、自分自身を登録するようにします。 タブが切り替えられたら、共有メソッドでその値を共有プロパティに保存してから、配列に登録されているインスタンスの全てに、リストを更新するように指示するわけです。 もしかしたら、撮影情報リストは、フローティングウインドウでひとつだけしか表示しないかもしれませんが、この仕組みはとても便利ですね。

REALbasicでは、抽象メソッド自体は扱えるものの、残念ながら抽象メソッドを明示的に宣言することができません。 なので、メソッドが増えると、どれが抽象メソッドかの判断がつきにくくなってしまいます。 でも、イベントを抽象メソッド的に使えることに気がつきました。 スーパークラスで、外部との窓口となるパブリックメソッドと、サブクラスとの窓口になるイベントを用意します。 後は、サブクラスを作成するだけで自動的にイベントが追加され、プライベートなメソッドと区別されるので、構造がとてもわかりやすくなります。

撮影情報は、TIFF、Exif、GPS、MakerNoteという4つに分類されますが、どれもIFDという同じ構造になっています。 そこで、IFDクラスを用意して、それぞれに対応する4つのインスタンスを作り、これにデータを格納します。 データ構造は同じでも、データの内容はそれぞれ異なるので、IFDAnalyzerクラスを用意して共通の処理を行い、それぞれに対応する4つのサブクラスを作り、そこで固有のデータの処理を行うわけです。 これまでも、データクラスの共用化はしていたわけですが、データ解析はひとつのクラスで力技でやっていたので、ずいぶんスッキリさせることができました。

オブジェクト指向プログラミングでは、データと処理でクラスを分けるというのが基本なんですが、その基本を知らなかったので、これまではずいぶん苦労していました。 PhotoMaster 1と比べると、PhotoMaster 2ではクラスの分化が進んでいたわけですが、それでもひとつひとつのクラスが巨大化していて、とても見苦しいコードになっていました。 PhotoMaster 3では、クラスをうまく分割することで、効率の良いコードにしていきたいですね。

要領が良くなると、負担が軽くなって、とても気持ち良くなりますね。

日本語で撮影情報表示

撮影情報が、日本語でより詳細に表示できるようになりましたよ。

といっても、できるようになったのは1週間ほど前の話で、それ以降は何かとバタバタしていたので、ほとんど手つかずでした。 オブジェクト指向プログラミングにおけるクラスの扱いにもだいぶ慣れてきて、かなりスッキリと記述できるようになりました。 というか、これまでがあまりにも力技過ぎて、我ながら呆れてしまいました。 逆に、この程度の技術力で良くここまで作り上げたものだと、妙に感心したりもしました。

メーカー独自の撮影情報であるMakerNoteの実装はまだなんですが、今は深追いはせずに、とりあえず次に移ろうと思います。 当面は、MakerNoteの情報ははなくても何とかなりますからね。 その代わり、GPS情報が取得できるようになったので、将来的には、ケータイカメラで撮った写真の場所をGoogleマップで表示する、なんてこともできそうです。 ただ、普通に撮っただけではGPS情報は組み込まれないので、どれだけ利用している人がいるのかはわかりませんが。

今のところ、取得可能な情報は、TIFF、Exif、GPSの3種類で、Interoperability、いわゆるExifR98拡張情報はまだ実装していません。 これは、RAWなどの拡張データ形式で記録された場合、互換性を保つためにサムネイル画像を別途THMファイルで提供するというものなんですが、基本的にPhotoMasterではRAWを扱わないので、ずっとこの拡張情報は扱ってきませんでした。 PhotoMaster 3では、もしかしたら、サムネイルの表示だけでも対応するかもしれません。

次は、これらの撮影情報を元に、自動的にファイルを整理する処理を実装していきます。 PhotoMaster 3では、この部分をマルチスレッド化することで、体感的な処理速度の向上を図るつもりです。 マルチスレッド化によって、最終的な処理時間は同じでも、処理が終わるまで何もできなくなることがなくなるので、待ち時間のイライラを減らすことができます。 マルチスレッド化は、何かとタイミングを取るのが難しいんですが、今時のソフトとしては避けては通れない道なので、気合いを入れて頑張ります。

7月中旬までには、ファイルの読み込みと一覧表示、そして詳細表示の骨格を完成させたいですね。

PhotoMaster 3 初スクリーンショット!

PhotoMaster 3の初スクリーンショットは、撮影情報表示ですよ。

とりあえず、デジカメで撮影したJPEGファイルを解析して、その結果を一覧表示するようにしています。 今のところ、タグと生データを表示するだけなんですが、これから先、この表示内容がどんどん進化していくことになります。 具体的には、タグ番号からタグ名称への置き換え、タグごとのデータの整形、MakerNoteへの対応、などなど。

そもそも、PhotoMasterの開発動機は、このJPEGファイルに埋め込まれた撮影情報を有効活用したい、というものでした。 撮影日時によって写真を自動的に整理したり、写真ごとに撮影情報を見比べたり。 これらの機能は、今では当たり前のものになっていますが、当時はまだそれほど一般的ではありませんでした。 iPhotoはまだ非常に重くて不便だったので、PhotoMasterはとても重宝しました。

PhotoMaster 1では、一部のMakerNote、すなわちメーカー独自の撮影情報にも対応していたんですが、PhotoMaster 2では、MakerNoteは非対応になっています。 基本的にMakerNoteの仕様は非公開なので、サポートには限界があります。 それに、必要な撮影情報は、ほとんどExifの中に含まれているので、苦労してMakerNoteに対応させる必要はないと判断したためです。

でも、時代は変わり、MakerNoteに関する詳しい情報も数多く得られるようになってきました。 私のプログラミング技術も少しは向上しているので、今ならMakerNoteにもそれなりに対応できるかもしれません。 一眼レフを使うようになってからは、使用レンズなどのより詳細な情報が求められるようになっています。 PhotoMaster 3が、個性を楽しむためのソフトなら、これは避けては通れない道です。

というわけで、PhotoMaster 3の撮影情報表示にご期待ください。

PhotoMaster 3の対象者

さて、PhotoMaster 3は、誰のために作れば良いでしょうか。

ものを作るということは、大きなコストのかかる仕事です。 その大きな仕事を成し遂げるためには、それ相応の見返りがなければなりません。 私にとって、最高の見返りとは、私の作ったソフトを、利用者が満足して使ってくれることです。 では、その利用者とは誰でしょう? それがわからなければ、決して相手を満足させることはできません。

一番の利用者は、開発者である私自身です。 私自身が欲しいと思うものでなければ、作る意欲も湧いてこないし、自信を持って公開することもできません。 もちろん、独りよがりな作り方をしてしまっては、自分以外は誰一人満足してくれないでしょう。 自分自身の要求を把握し、それを一般化して、初めて他人にも満足を与えることができるのです。

まず、写真サークルや写真教室で、自分の実力を周囲に認めさせるために、コンテストで入賞するための作品作りをするといった、肩に力の入った使い方は想定していません。 そういう写真を趣味とした人のソフトは、すでにたくさんありますし、技術的にも高いものが要求されるので、私一人の能力では対処しきれるものではありません。

私にとって、写真を撮るという行為は、あくまで自分のためであり、趣味というよりは習慣に近いものです。 日々の単調な暮らしの繰り返しの中で、その時々の新しい発見をして、生活に彩りと潤いを与えるような、そんな感覚なんですよね。 そして、撮った写真をブログで公開して、共感したり、刺激し合ったりして、明日への活力にしていくわけです。

従来のサークル活動などの閉じた世界では、その性格上、どうしても濃い世界になりがちです。 いつの間にか価値観が統一され、その単一の価値観の中で競争が始まります。 その価値観に合わない人は、隅に追いやられるか、無言の圧力で追い出されます。 メンバーは、生き残りをかけて、激しい競争の中を勝ち抜いていかなければなりません。 つまり、自然淘汰による生存競争が行われるわけですね。

しかし、活動拠点をネット上に移した瞬間に、その価値観は通用しなくなります。 つまり、集団内の力関係よりも、個人間の相性の方が、より重要になってくるわけです。 似た者同士、あるいは刺激し合える者同士が、吸い寄せられるように集まり、新たなコミュニティを形成します。 そのコミュニティの規模とは無関係に、個人の価値観を確保し、育む手段として、写真は重要な役割を果たします。

要するに、今は社会性よりも個性の方が、より重要になっているわけですね。 もちろん、どちらも大切なものであり、どちらのコミュニティでも両方とも欠かせないものですが、個性を重視した写真管理ソフトというのは、あまりないように思います。 個性と言っても、レタッチで独自の色合いを追求したりとかじゃなくて、その生活の中から滲み出てくる個性ですね。

個性的ということと、アクが強いということは、同じではありません。 強烈な個性を持った人もいれば、地味な個性を持った人もいます。 強烈な個性はわかりやすいものの、これを基準にしてしまうと、地味な個性は、たちまち掻き消されてしまうでしょう。 実際には、強烈な個性を持った人よりも、地味な個性を持った人の方が、ずっと多いのです。

個性で勘違いしてはいけないのは、自分の個性と所有物の個性を混同してはいけないということです。 高級なカメラを使っているからといって、自分の格が上がるわけではありません。 ケータイカメラを愛用しているからといって、自分を卑下する必要もありません。 人それぞれに個性があるように、カメラにも個性があり、ふたつの個性が合わさって、ひとつの個性的な写真ができあがるのです。

PhotoMaster 3は、そういう個性を大切にする人のためのソフトにしたいですね。

PhotoMaster 3 始動!

いよいよ、PhotoMaster 3の開発に入りますよ!

実は、α-7 DIGITALを手にしてから、早く作りたくてウズウズしてたんですが、すでにiKeyboard 3の開発を始めていたので、ずっと我慢していたんですよね。 そのiKeyboard 3も無事に公開を終えたので、これで思う存分、PhotoMaster 3の開発に打ち込むことができます。 この3ヶ月間、あれこれとアイデアを温めてきたので、焦って開発するよりも、結果的には良かったように思います。

直前の記事を読むと、まるでコニカミノルタのカメラ事業部撤退前のような悲壮感が漂っていますが、しばらく時間を置くことで、気力も回復してきました。 PhotoMaster 2では、いわゆる続編のジレンマに陥ってしまい、ずいぶん苦労しました。 その一方で、iPhotoがどんどん力をつけてきて、精神的にかなり追いつめられていたんですね。 PhotoMasterの存在意義って何だ?本当に必要なのか?

ここで、改めてPhotoMasterの開発動機を思い出してみましょう。

まず第一に、「デジカメの大量の写真を手軽に整理したい」ということ。 元々、私は超がつくほど面倒臭がりなので、写真を取り込む度にフォルダを作ったり名前をつけたりなんて、絶対にご免です。 取り込んだ後も、一枚一枚写真にタグ付けするなんて、考えただけでもゾッとします。 PhotoMasterのイベント機能ですら、最近は全く使っていないくらいです。

第二に、「もっと上手に写真を撮れるようになりたい」ということ。 上達するために最も必要なことは、何が悪かったのか、その原因をハッキリさせることです。 ただし、良い写真の基準というのは千差万別。 手助けできるのは、撮影の基本となる、露出、ピント、構図くらい。 つまり、ヒストグラム、拡大表示、方眼表示というわけですね。 良い写真だけを残すためには、これらの写真間の比較が重要になります。

第三に、「撮った写真を楽しむ」ということ。 写真のアスペクト比を変えたり、様々なフィルター効果をかけたり、簡単にレタッチしたり。 スライドショーで鑑賞したり、ファイルに書き出したり、印刷したり。 写真にはいろんな楽しみ方があるとは思いますが、写真はそのままの写真として楽しむことが一番多いような気がします。 私自身、自分で見て、ブログに載せて見せてるだけですし、加える処理としては、たまにアスペクト比を変える程度です。

こうして今の状況と照らし合わせてみると、特別なことなんて何も望んではいないんだ、ということが良くわかります。 とにかく面倒なことだけしといてくれれば、後は基本的なことだけを必要な時だけやってくれれば、それでいいんです。 あれこれ手間をかけたいんならiPhotoがあるし、RAW現像にこだわりたいならSILKYPXがあるし、本格的にレタッチしたいんならPhotoShopがあります。 それらをちょっとずつ使いたいんなら、似たようなソフトがゴロゴロしています。

これで、PhotoMaster 3の目指す道がハッキリしました。 とにかく、写真管理ソフトとしての基本を徹底的に絞り込んで、それを最高の形で実現することです。 それ以外の機能は、時間に余裕ができてから少しずつ付け加えていけばいいんです。 オーブンに本当に必要な機能は、料理の数だけボタンを増やすことじゃなくて、温度と時間を確実に制御することです。 写真管理ソフトも、それと同じですよね。

よし、闘志がメラメラと燃えてきたぞ〜!

決断の時

新しいiMacとともに、iPhoto '08が発表されましたね。

今回は、新たにイベント機能が加わったそうですが、従来のロールとはどう違うんでしょうね。 どうやら、イベント毎にサムネイル表示ができて、そのサムネイルの写真がスライドショーのようにパタパタと切り替わるようです。 なるほど、これは便利そうですね。 サムネイルのパタパタはできませんが、このイベントという概念は、PhotoMasterが最初から提案していた概念でもあります。

もしかしたら、すでに気づいている人がいるかもしれませんが、実は私、写真に対する興味がどんどん薄れているんですよ。 PhotoMasterは、撮影技術を学ぶために作られたわけですが、基本的な技術は必要十分なだけ身についたし、カメラ自体の性能も上がって、自分の望む写真を、いつでも自由に撮れるようになってしまったんです。 もちろん、全てを完璧に習得したわけじゃありませんが、自分自身が、もう満足してしまっているんです。

身の回りのものを撮り尽くしてしまって、撮りたいと思えるものが見当たらなくなってしまったというのもあります。 自分の好きなものなんて、そう変わるもんじゃないので、すでに似たような写真が、もう嫌になるくらい溜まっています。 だから、せっかく撮っても、撮った写真を見たいとも思わなくて、ブログに載せる写真を選んだら、それでおしまい。 出来事リストに登録するのも、面倒臭くてやってなかったりします。

早い話が、写真を撮ることに飽きちゃったんですよ。 写真を撮るのは今も楽しいんですが、それはインベーダーゲームの楽しさみたいなものです。 相手に狙いを定めてボタンを押す。どか〜ん。よし、やっつけたぞ! どんなに画面が綺麗になっても、どれだけ操作性が向上しても、やってることは、いつまで経っても同じことの繰り返し。 あれ、自分は本当に写真を撮りたいのか? 本当に、撮った写真を楽しみたいと思っているのか?

新しいiPhotoが出る度に、PhotoMasterの特徴が取り込まれて、機能強化されていきます。 他のiLifeアプリケーションとの連携もあって、iPhotoは確固たる地位を築いているようです。 実際、PhotoMasterからPhotoMaster 2へのアップグレードは少なく、iPhotoに移行した人も多いようです。 正直なところ、PhotoMasterを作り続ける意味って、どれだけあるんだろう? PhotoMaster 2でも、ほとんど使ってない機能があるというのに…。

写真の楽しみ方を含めて、大きく方向転換する必要がありそうです。

PhotoMaster 2 Version 2.1.0公開





PhotoMaster 2 Web Page

お待たせしました。PhotoMaster 2の最新版ですよ。

Version 2.1.0 (2007/07/26)

  • Apertureで読み込んだファイルを読み込もうとした時にフリーズする問題を修正
  • 「明るさ」「コントラスト」「彩度」メニューで、チェック位置がずれていた問題を修正
  • 鑑賞メニューに、登録された鑑賞項目が表示されない問題を修正
  • 鑑賞中に、写真メニューの項目が使用できなかった問題を修正
  • 写真の向きの変更に、「逆(180度回転)」を追加
  • 「向きの変更」メニューが正しくチェックされない問題を修正
  • 「向きの変更」のキーボードショートカットを変更
  • 選択ボタンを追加
  • サムネイルリストで、余白をクリックした時に選択を解除するように変更
  • グループを設定した時に変更内容が表示されない問題を修正
  • グループ用のボタンを追加
  • 絞り込み用のボタン(全部、除外)を追加
  • 画像調整タブを追加
  • 写真の右端や下端に、わずかに隙間ができることがある問題を修正
  • 鑑賞表示のレイアウトを変更
  • Mac OS Xで、鑑賞表示中にコンテキストメニューか表示されない問題を修正
  • 撮影情報に「画像の横幅」「画像の縦幅」を追加

今回の目玉は、何といってもインターフェイスの大幅改良です。 機能自体は変わってないんですが、これまでポップアップメニューを多用していたのを、ボタン中心にデザインしなおしました。 特に、絞り込みやグループ設定などの整理に関わる部分は、良く使う部分だけに、かなり扱いやすくなったのではないでしょうか。 逆に、アスペクト比やフィルター効果、明るさ、コントラスト、彩度といった、あまり使わない部分は、画像調整タブの中に入れ込んでいます。

また、それに合わせて、全画面表示のレイアウトも変更しました。 これまで、用途に合わせて分離していたメニューバーをいくつか結合して、ずいぶんずっきりしました。 Mac OS Xで、サムネイルリストのコンテキストメニューが使えないという不具合があったんですが、それも修正しています。 これで、全画面表示中でも、サムネイル内の複数の写真を一括して操作できるようになりました。

それ以外にも、メニュー周りを中心に、見落とし部分の実装や、細かい不具合の修正をしています。 そうそう、レンズ回転系やバリアングルモニターを搭載したデジカメを使用している人向けに、写真の向きを180度回転する「逆」ボタンを追加しました。 これは、先日シェアウェア登録をしてくださった人からの要望だったんですが、このように皆さんからの要望はどんどん取り入れていきますので、ぜひ皆さんの声を聞かせてくださいね。

これからは、内部の最適化と、MakerNoteの対応をしていく予定です。お楽しみに!

プロフィール

K-Hyodo

K-Hyodo

鹿児島の30代男性
ただし、万年16歳
ソフトウェア作家を目指す

コメント・拍手は大歓迎!

K-Hyodo's Soft

どのソフトも、
Mac & Windows 両対応!

iKeyboard 3

本気で覚えるための、
キーボード練習ソフト。

ベクターソフトレビュー


PhotoMaster 2

撮影を楽しむための、
デジカメ写真管理ソフト。

ベクターソフトレビュー

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